富士通 FM77AV40SX ジョイポート D-sub(DE-9) ピン配置

外部インターフェースの資料を残していこうかなと思い、簡単なところから書いていきます。

ジョイスティック/パッド/マウスを接続するためのポート

ジョイスティックポートはそれぞれの入力ピンを GND に接地させる事により、入力ピンの電圧が +5V → 0V(GND) と変化し、ボタンの状態をパソコンへ伝えます。ATARI 仕様とも呼ばれていた8ビットパソコン当時もっともポピュラーなインターフェースでした。
のちに、多数のボタンやアナログ的情報の出力が出来るコントローラーが出現しました。そして、なぜかサウンドカードにはゲームポート D-sub15(DA-15) が搭載されているのが当たり前でゲームポートを PC に増設するならサウンドカードを選ぶような時代でした。
# そういえば FM-7拡張カード「FM音源カード」にもジョイスティックポートがついていましたねぇ。
しかし、それも USB の登場で現在では USB HID ゲームパッドが一般的となりました。
いまでは、ATARI 仕様のゲームパッドを買うことも難しくなっています。しかしながら、構造が単純(スイッチのみの構成)なので自作や改造で製作できます。

後輩の優等生 FM TOWNS にも同じポートが搭載されました。
6ボタンのジョイスティックも登場し、どのようにして7個の入力で多くのボタンをパソコンが受け取るのか不思議でしたが、8番の COM の状態によって 1〜4番の情報内容を変化させて多くの情報を伝えます。よくよく考えればマウスも上下、左右の移動量情報を少ないピン数でパラレルで情報の伝達を行っていたと考えれば、似たような仕組みでより多くの情報を送信できたんですね。
いまでは、このポートを利用して SD メモリカードとの通信も実現してしまう例も。すごい事です。